高性能有機半導体技術で、都市のあり方を変えていきたい

有機半導体マジョリティにすれば、さらにコストを下げられる

 現在開発中のフィルム状トレースタグをリユースするというビジネスモデルを構築し、社会に普及させることができれば、コストも大幅に下げることができます。しかし、竹谷教授はそれでもまだ不十分だと考えています。

「現行のデバイスには有機半導体を使っている部分もあれば、そうでない部分もあって混載型です。それほど遠くない将来に有機半導体マジョリティに置き換えることができ、そうするとさらに1けたコストを下げることができます」

 ダイセルが先に製造ラインを立ち上げるという方針を打ち出しているため、ほとんど有機半導体だけでデバイスを構成できるようになるのは、技術的には1年先、商品化まではさらに1年程度で可能だといいます。

竹谷教授は、有機半導体技術を使ったセンサデバイスは、都市のあり方を変えるポテンシャルを持つと考えています

「センサという小さいものから始めますが、これがあるがゆえにできるサービス、これがあるがゆえにできるシステムというものは、都市のあり方を変えるようなものだと思っています」

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