高性能有機半導体技術で、都市のあり方を変えていきたい

軽くて薄い。特性を生かした商品化を図る

 有機半導体は、薄く、軽く、曲げることができ、無機半導体製造ラインのように大掛かりな設備を必要とせず、低コストで多品種少量生産が可能というメリットがあります。

 パイクリスタル マーケティング部部長の伊勢英右さんは、有機半導体が持っているこれらの特性を最大限に生かし、「有機半導体部品とフィルム基盤との組み合わせで、世の中に無い特徴を備えた新しいフィルムデバイスを出していきたい」と考えています。

 パイクリスタルの技術を使えば、薄く、軽く、曲げることができる大型のディスプレイを作ることができます。

 同社がまず商品化に取り組んでいるのが、無線センサデバイスです。その理由を、伊勢さんは次のように説明してくれます。

「今後スマート社会を実現していくためには、いろんな場所、いろんな場面でセンシングをし、データを集める必要があります。しかし、まだまだそのセンシングができていない、普及していない領域がたくさんあります。パイクリスタルは有機半導体の材料/技術を活用し、温度、振動、加速度、心拍等を測るセンサ素子を自社で開発し、更にフィルム基板と組み合わせて設備保全や生体モニタリングに使えるような新しい製品を供給できると考えています。弊社の製品で実現できる物性的な特性や、コスト的なメリットを示していきたいと考えています」

パイクリスタルの技術を使えば、有機半導体の使用範囲や可能性が大きく広がります
パイクリスタルがまず商品化に取り組んでいるのが、フィルム状無線センサデバイスです。フィルム状無線センサデバイス等の開発だけでなく、パートナーと共にネットワークサービスを提供することで、スマート社会の実現に貢献することを目指しています

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