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実社会にある課題をニーズドリブンで解決する
落合さんはまず、波動制御技術をコアとしてワークスペースをどうすればより快適に安全にできるか、どうすれば障害のある方に情報を届けることができるかなど、ワークスペースとダイバーシティ&ヘルスケア領域の研究開発と事業化を行っているピクシーダストテクノロジーズ株式会社のミッションについて語りました。
「基本的には実社会にある問題を、シーズンドリブンでなく、ニーズドリブンで解決することが重要な課題で、それを専門領域として光や音の波を使って行っています」

落合さんは続いて、昨年から取り組んでいる感染症対策のBCP(事業継続)ソリューションを説明しました。

落合さんが提供している感染症対策BCPソリューション「magickiri™(マジキリ)」は、「Planning」「CO2」「Monitoring」の3つのサービスで構成されています。Planningは気流解析を行い、独自基準に基づいて感染症リスクを可視化し、リスク低減につながるレイアウトを提案します。CO2はCO2をモニタリングして換気状況を適切に維持し、安全性のアピールに使えるセンサでリアルタイム監視を行います。Monitoringはスマホや専用デバイスで濃厚接触を可視化し事業停止のダメージを最小化します。
magickiri Planningは、実際に柏の葉オープンイノベーションラボ(KOIL)と柏の葉かけだし横丁に実装され、柏の葉スマートシティの感染症対策に寄与しています。
DATA
登壇者名 落合 陽一 プロフィール ピクシーダストテクノロジーズCEO / 筑波大学准教授/筑波大学デジタルネイチャー開発研究センター センター長
筑波大学情報学群情報メディア創成学類、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。
筑波大学学長補佐・准教授・デジタルネイチャー推進戦略研究基盤長、大阪芸術大学客員教授、デジタルハリウッド大学客員教授を兼務。
次世代のコンピュータ技術を開発するピクシーダストテクノロジーズ株式会社のCEOも務める。登壇者名 小島 武仁 プロフィール 経済学者/東京大学大学院経済学研究科教授、マーケットデザインセンター・センター長
東京大学を卒業後、ハーバード、イェール、スタンフォードと最高学府に在籍。2012年に米スタンフォード大学でテニュア(終身在職権)獲得。東京大学に新設された「東京大学マーケットデザインセンター(UTMD)」センター長に就任。人と人、人とモノの最適な組み合わせを考える「マッチング理論」を研究している。