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CROSS TALK 2の内容を受けて、「FUSION of civic pride カルチャーの共有が紡ぐ、コミュニティ。」をテーマに議論を展開したKASHIWANOHA DISCUSSION 2には、歴史の浅い柏の葉を住民が誇りを持てる街にするために、質の高いコミュニケーションを生み出す仕掛けをプロデュースして来たUDCKアートコミュニケーションディレクターの小山田 裕彦さんと、健康なカラダづくりを「コンディショニング」という手法で柏の葉全体に浸透させていきたいという株式会社R-body project 代表取締役・博士(スポーツ医学)・アスレティックトレーナーの鈴木 岳.さんが加わりました。街の誇りを作るには、思いを同じくする人が手を携え、丁寧に街の記憶を紡いで文化を作るプロセスが大切であることが確認できました。
FUSION of civic pride カルチャーの共有が紡ぐ、コミュニティ。
岡田 武史氏 × 龍崎 翔子氏 × 小山田 裕彦氏 × 鈴木 岳氏
誇りを持てる街になるために、
記憶を紡ぎ、文化を作る。
質の高いコミュニケーションを生み出す仕掛けを作る
KASHIWANOHA DISCUSSION2では、地域コミュニティに文化やエンタメが与える影響について語り合ったCROSS TALK 2の内容を受け、実際に柏の葉でさまざまな事業や取り組みを行っている二人のゲストが登壇し、議論を進めました。
議論に加わったのは、イベントやワークショップのプロデュースを通じて柏の葉のコミュニティ作りに携わっている、柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)アートコミュニケーションディレクターの小山田 裕彦さんと、「コンディショニング」という概念を掲げて健康なカラダづくりに取り組んでいる株式会社R-body project 代表取締役の鈴木 岳.さんです。
まず、小山田さんと鈴木さんから自己紹介とご自身の事業や地域での取り組みについて説明しました。
小山田さんは、東京ディズニーランドでシステムエンジニアを務めた後、愛・地球博のロボットプロジェクト担当などを経て、公民学で柏の葉の未来を一緒に考える機構であるUDCKに16年前に加わりました。
UDCKから小山田さんに与えられたミッションは、柏の葉に新しいカルチャー、コミュニティを作ることでした。仕事の内容は、柏の葉にこれから住まう人たち、関わる人たちが、自ら何かを創造していこうという気概にあふれた街にするための、質の高いコミュニケーションを生み出す仕掛けを作ることです。
これまで、「五感の学校」「UDCK遊びの学校」「ピノキオプロジェクト」「マルシェコロール」「ピクニック・エキスポ」「未来こどもがっこう」など、柏の葉の街を舞台にしたさまざまなコミュニケーションプログラムをプロデュースしてきました。
街をどう作っていくかを議論した時に、UDCKの創設者である、故 北沢 猛 東京大学教授(当時)と決めたことがある、と小山田さんは説明してくれました。街をダイナミックに使っているところを見えるようにすること、何かを共有すること、最初からルールを決めないことです。住民の力量を形成するためにこれらの視点を大事にし、街づくりにアーティストやデザイナーの発想を取り入れて、一つひとつ小刻みに上がっていけば、いつかはイノベーションが起きるという考え方のもと、活動を続けてきたそうです。
DATA
登壇者名 岡田 武史 プロフィール 株式会社今治.夢スポーツ 代表取締役会長 サッカー日本代表元監督
元サッカーの日本代表であり、引退後日本代表の監督を務める。現在はFC今治運営会社 株式会社今治. 夢スポーツ 代表取締役会長、日本エンタープライズの社外取締役、城西国際大学特任教授、日本サッカー協会参与。
今治.夢スポーツでは企業理念として「次世代のため、物の豊かさより心の豊かさを大切にする社会づくりに貢献する。」と掲げている。
2021年2月、FC今治の新スタジアム「里山スタジアム」を建設する構想を発表。サッカースタジアムを核に、地域とヒトをつなぐ次世代文化・交流拠点を目指し、スポーツx 街づくりのビジネスモデルとして期待されている。登壇者名 龍崎 翔子 プロフィール 株式会社L&Gグローバルビジネス代表取締役
東京大学経済学部卒。実業家。ホテル経営者。ポスト・ミレニアル世代を代表する経営者として注目を集める。19歳のときにホテルのプロデュース・運営を行う「L&Gグローバルビジネス」を立ち上げ、富良野、層雲峡、湯河原、京都、大阪で自社ホテルを運営。「ジャケ買いされる空間」「onsen2.0」「#shelovesyou」など、施設ごとに独自のコピーを掲げ、物語性を感じさせる空間をデザイン。
そこから生まれる新しい宿泊体験は若い世代から高い支持を受け、そのプロデューサーである彼女自身もインフルエンサーとして注目を集める。登壇者名 小山田 裕彦 プロフィール UDCKアートコミュニケーションディレクター
テクノロジーと人間探求の宇宙開発を地域の暮らしに繋げる種子島宇宙芸術祭をアーティスト、JAXAとともに展開。
柏の葉では、五感の学校などアート&デザインを通して、街と関わるきっかけや試行錯誤と実践を体現できるプロジェクトのディレクターとしてUDCKで活動している。登壇者名 鈴木 岳 プロフィール 株式会社R-body project 代表取締役・博士(スポーツ医学)・アスレティックトレーナー
1998年より全日本スキー連盟専属トレーナーとなり、ソルトレイク、トリノ、バンクーバー、ソチオリンピックにてアスリートの活躍を支えた経験を活かし、一般の方を対象に、アスレティックリハビリテーション、コンディショニング指導を提供するスポーツ運動療法施設「R-body project」を設立。
直近では、東京オリンピック・パラリンピックのフィットネスセンターマネージャー / チーフトレーナーとしても活躍した。