KOIL MOBILITY FIELDとKOIL FACTORY PROの一体運用で、柏の葉スマートシティの新産業創造を加速

モノ作りコワーキングスペースの再定義

 モノ作りのためのコワーキングスペースは、世の中に既にたくさんあります。しかし、「プロの開発者、ロボットやドローンの開発者のためのコワーキングスペースはどのようなものであるべきか、この場所で再定義したい」と今村さんは考え、プランを練り上げました。

 例えば、モノ作りコワーキングスペースの国際的なネットワークとして知られる「FabLab」では、レーザーカッター、CNCルーター、ミリングマシン、ペーパー/ビニールカッター、3Dプリンター、各種ハンドツール・電子工作ツールなど、共通の推奨機材を備えることが求められています。FabLabは、個人の創作や発明のための環境を整えることで、モノ作りの民主化を目指しているからです。

 これに対してFACTORY PROはFabLabにあるようなさまざまな機材を備えることを考えていません。その理由を、今村さんは「プロの開発者、開発をなりわいとしている人は、機材は自前で持っていらっしゃいます。ですから、その機材を自由にここで持ち込んでいただき、365日、24時間好きな時に使っていただくことを考えました」と説明します。

 どのように使うかというと、「利用者は自分が使いたい道具を持ちこみ、それを置く棚を自分で作っていただく。FACTORY PROは、その棚の占有面積を日割りでお貸しします」と今村さんは話を続けます。

 このようなプランを考えたのは、やはり開発者の利便性を念頭においているからです。

 プロジェクト毎に持ち込む機材の大きさや量は違います。だから、決まった大きさのロッカーを貸すというのは実態に合いません。また、プロジェクトの進行状況により、当初1週間予定していたのが、もっと早く終わったり、予定より2日伸びたりということもよくあります。

「当初の予定を過ぎてもう少し使いたかったら、1日ずつ延長していただけばいい。こういうことがモノ作りの真髄だと思います。しかし、今までどこのモノ作りコワーキングスペースでも、そういうことができませんでした」

FACTORY PRO2階のスペース。FACTORY PROの会員は自分が使いたい道具を持ちこみ、日割りでスペースを借りることになります

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