KOIL MOBILITY FIELDとKOIL FACTORY PROの一体運用で、柏の葉スマートシティの新産業創造を加速

一体運用で、最大限の効果をねらう

 MOBILITY FIELDから徒歩数分、同じ「イノベーションキャンバス地区」に整備が進み、2021年12月にオープン予定の「KOIL FACTORY PRO」(以下FACTORY PRO)の管理・運営も今村さんは任されています。

 今村さんはこの場所を主にドローンやロボットの開発者がMOBILITY FIELDで行った実験の結果を元に、「すぐに装置を改良し、データを検証できる場所として使う」ことを目論んでいます。両者が別々の施設として存在するのではなく、一体として運用することで、開発者の利便性を最大限高めるのがその狙いです。

KOIL FACTORY PROは、国道16号から柏の葉駅前に向かう道路に面した場所にあります。ドローンやロボットの開発者は、KOIL FACTORY PRO1階のシャッター付きガレージスペースに直接車を乗り入れ、機材の搬入・搬出を行うことができます

 例えば、ロボットやドローンの開発現場においては、Wi-Fi環境は不可欠のものとなっています。従来、屋外の実証実験などではモバイルルーターを使うことが多く、通信速度がネックになっていました。今村さんは通信環境を一体整備することで、その問題を解消する予定です。

「FACTORY PROからMOBILITY FIELDのコンテナまでアンテナで電波を飛ばします。これにより、FACTORY PROだけではなく、1Gbpsの高速通信環境をMOBILITY FIELDでも可能にします」

 開発者の利便性を高める工夫としてさらに、FACTORY PROの1階にはシャッター付きのガレージスペースを設けました。開発者は機材を積んだトラックや自動車を直接乗り入れ、搬入・搬出を行うことができます。

 運用面での工夫としては、FACTORY PROの会員になれば、MOBILITY FIELDがいつでも無料で自由に使えるという点を挙げることができます。これにより、開発者はいつでも好きなときにMOBILITY FIELDで実験を行い、何か問題があればすぐにFACTORY PROに持ち帰って修正や改良を施せます。

 FACTORY PROは、会員が自由にモノ作りを行えるコワーキングスペースですが、今村さんは従来型のモノ作りコワーキングスペースとは全く違ったものにすることを考えました。

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