地域限定のゲーミフィケーションアプリで
柏の葉スマートシティの健康づくりに寄与

ここまでステークホルダー全体との合意形成が図れているところは珍しい

 まちゲーのデジタルとリアルの連携は、まず「柏の葉 街まるごとオープンキャンパス2021」の期間中に、ウォークラリーイベント「ロボクサを探せ」や、スペシャルイベント「みんなで歩いて柏の葉キャンパスの街に緑をふやそう。」などの形で実現しました。

 まちゲーとUDCKとのコラボレーションや、そのきっかけとなった柏の葉スマートシティコンソーシアムについて、アステラス製薬の兒玉さんは、産官学の連携がとても意欲的に行われ、地域への思いが共有されている点に感銘をうけたと打ち明けてくれます。

「他国のスマートシティ構想において、うまくいかない要因の一つに企業目線で考えてしまったというものがありました。やはり企業目線主体で進めると、良いサービスはできないと感じています。いかにユーザーに寄り添えるかを考えると、その土地に対する思いが重要です。そういう思いが産・官・学で共有され、スマートシティ開発を進めているところが柏の葉のすごいところです」

「柏の葉 街まるごとオープンキャンパス2021」開催中に催されテイルウォークラリーイベント「ロボクサを探せ」。ロボクサのいる施設をアプリから確認し、施設に行ってロボクサを見つけてQRコードを読み込みます
10月、11月のまち全体の歩数を合算して目標が達成できれば、柏の葉キャンパス駅付近に植樹されるという、スペシャルイベントを開催しています

 nemuliの佐々木さんも、住民を含めたステークホルダー全体との合意形成が図れ、いろいろなプロジェクトが受け入れられやすいフィールドは、柏の葉の他に見つけるのは難しいといいます。佐々木さんは、スマートシティ実現のためのデジタルインフラなどの利便性整備は、やがて国中で標準化されてゆくだろうと予測しています。重要なのは住民の視点、住民の思いをどうやって実現するかだといいます。

「スマートシティというとデジタルインフラの導入などの話になりがちです。私たちは実際に暮らす人がこの街に住み続けたいとか、他に引っ越したくないと思ってくれるような街をどうやって実現するかが大事だと考えています。利便性の追求だけだと他のスマートシティに対する優位性は保てません。UDCKを中心にした柏の葉の住民とのコミュニケーションはとても優れていて、私はぜひここでやっていきたいと考えています」

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